俵万智さんより短歌を寄贈・除幕式 平成25年2月3日
前川代表・挨拶
25年度、私達は20年に一度の式年遷宮をお迎えする年であり、前川代表も2年前を振り返り、夢おこしの会も街道文化の掘り起こし、また、式年遷宮を盛り上げようと市場庄地区から街道に光りと夢をと行灯に地域の俳句を書き、子供達の夢も書きながら伊勢街道(参宮街道)と伊勢本街道に約1000基の行灯設置をさせて頂いた。
市場庄地区は、参宮街道沿いに古い切り妻の家屋が残り、家々には昔から商いをしていた屋号がたくさん残っていて、今年から市場庄地区は市の景観指定を受けたばかりです。
今回、俵万智さんから寄贈頂きました短歌は大正時代に建設された、旧米ノ庄村役場跡、今は地区公会所ですが敷地内に設置をさせて頂きました。
市場庄の隣りは、伊勢音頭にも唄われている六軒町(六軒茶屋)があります。
今は昔の面影はありませんが、口づさむ唄は「六軒茶屋まで送りましょう・・・紅葉のような手をついて糸より細い声を出し・・・」とつないでいきますが、昔のお伊勢参りが目に浮かびます。
この様な風情のある地区に、俵万智さんの短歌を設置できました事に心から感謝申し上げます。
メッセージも送って頂きました、光りと言葉で道がつながれたとき人の心もつながると、旅や人と人とのつながりをテーマにして頂いた短歌は街道を歩いて頂く人々の心の安らぎになって頂けると思うと、参加をされた皆様方にお礼をのべられました。
三重県 石垣副知事 御祝辞
三重県知事名代として、石垣三重県副知事より除幕式にあたり御祝辞を頂戴致しました。
松阪市 山中市長 御祝辞
山中松阪市長より除幕式・お披露目にあたり、御祝辞とこれを機に更なる町おこしを、と激励を頂きました。
日頃、皆様で街道の魅力を高めようとする「参宮街道夢おこし」の活動に敬意を表すると共に、地域の活性化に寄与頂いておりますことに感謝申し上げます。
俵万智さんの短歌をこの市場庄町に寄贈頂いたことは、これまで皆様方が行灯を灯すなかで地域を盛り上げようとしてきた熱意がつないだ「ご縁」によるもので、今回の短歌はまさに人々の心を照らし温めるものであるように感じます。
これからも、街道が行灯と皆様方の思いで結ばれていくことを心から期待をしています。
田村厚労大臣夫人 御祝辞
御祖父様の御宅がここ市場庄町にあるという縁の田村夫人からも、御祝辞を頂戴すると共に、第二の故郷、市場庄町に寄せる思いを語って頂きました。
第二のふるさと・参宮街道・市場庄町
私の第二のふるさと、市場庄町におきまして、短歌人・俵万智様よりの短歌の寄贈、除幕式に参加させて頂けましたことは、この上ない喜びでございます。
何年たっても変わらぬ静かな街並、懐かしい方々との再会。まるで幼い頃にタイムスリップしたようで思わず人々の中に今は亡き父の姿を探しました。
行灯の光と俳句で街道と人々の心をつなぐ、2年前にこの美しい街並みが残る市場庄の地から始まった素晴らしい試みが、今まさに多くの人々の心をつなぎました。大きな感動と夢を頂きましたことに心より感謝申し上げ、益々のご発展をお祈り申し上げます。
除幕式に御参集頂いた皆さん
石垣三重県副知事をはじめ、山中松阪市長、田村厚労大臣夫人、そして地元市場庄町の多くの方が除幕式に御参集下さいました。
来賓の皆さんと共に除幕
来賓の皆さんと地元市場庄町自治会長、そして、光れ街道夢おこしの会メンバーとで皆さんの掛け声と共に除幕を行い、皆さんに御披露目をさせて頂きました。
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俵万智さんより寄贈された短歌
市場庄街道に設置された短歌
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俵万智さんからのメッセージ
街道を、俳句などの作品を記した行灯でつなぐという試みに共感し、私も自作の短歌で参加させていただこうと思いました。
光と言葉で道がつながれるとき、人の心もつながることでしょう。
旅や人と人とのつながりをテーマにした短歌を書かせていただきました。 俵 万智
俵万智さんより寄贈された短歌
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一枚の葉書を
君に書くための
旅かもしれぬ
旅をつづける
俵 万智
「寒いね」と話かければ
「寒いね」と答える人の
いるあたたかさ
俵 万智