第六十二回神宮式年遷宮を祝って 俳句・川柳
-
清明や 白き御簾揺れ 日霊の風
神の道 歩みて想う 真心の
晴れてうれしい 伊勢の旅空河口淳一式年の 若葉くぐりて 伊勢詣ちよこ
伊勢神宮 千木天空を 受けて立つ田中文雄
雪降りて 佳き日と思ふ 伊勢路かな
初詣 大和島根の 伊勢の神
初御空五十鈴の流れ千萬に
額づきて老いも若きも御遷宮
格子戸の家並向き合ひ獅子舞り
軒行灯ひともし仕舞屋雛飾る
御遷宮鯉も新たに五十鈴川
ご遷宮ここ宇治橋を母と行く
伊勢湾に神威あふる大初日
街道を灯が繋ぐ御遷宮
-
伊勢の国社かがやく御遷宮
合格の喜び双子伊勢参
御遷宮南から北から伊勢まいり
御遷宮心清しく写さるる
神宮の萱場百町冴返る
御遷宮永久に幸あれ平和あれ
遷宮の語りばなしや御代の春
秋津島護りたまへや伊勢の神
御遷宮灯す街並常夜燈
御遷宮待つ宮の松芯立てて
御遷宮木の香清しく拝しけり
街道に灯す光や御遷宮
御遷宮祝ぐが如くにつばめ来る
かきぞめや夢一文字大書する
社若葉茂り参道暗きほど
-
初参宮おすなおすなの今むかし
静寂の参宮街道石蕗咲けり
夢つなぐ春のともしや伊勢街道
一族も法被を揃へ御遷宮
初詣玉砂利ひびく伊勢の宮
晴れやかに米寿ことほぐ伊勢の春
御遷宮ムード高まる伊勢の春
畏みて祝ふ遷宮御代の春
伊勢街道文化行き交う伊勢参
弥次喜多の旅せし街道初荷行く
御遷宮成りて神路の山息吹く
遷宮に詣でる人や伊勢の幸
内宮へ続く玉砂利散水車
返りみる62年の遷御の儀
宇治橋に初日の御光あふれけり
-
水澄むや白石持の奉納に
伊勢参り参道人の波立ちぬ
禰宜の列更く夜しずしず御遷宮
御遷宮神座に心改まる
天高し神と絆のお木を曳く
金色に輝く海や御遷宮
御遷宮この地のすべて清しけれ
身を清め心を清め御遷宮
宮川の橋を渡れば伊勢参
御遷宮古式ゆかしき刻流る
心願で栄弥絶叫御遷宮